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マーリン勲章

Order of Merlin

 マーリン勲章 (O.M.と略されることもある) はウィゼンガモットによって表彰される。ウィゼンガモットとは、魔法省よりも歴史が古く、近年では裁判所と立法府を組み合わせた機能のある組織である。勲章を構成するのは美しい金のメダルと緑のリボン (一等)、紫のリボン (二等)、そして白のリボン (三等) である。
 マーリン勲章は、その時代の最も有名な魔法使いを記念するもので、15世紀から続いている。言い伝えでは、勲章1等に授けられる緑のリボンはマーリンが所属したホグワーツの寮の色であるとされている。
 勲章1等は「傑出した勇気のある行動や優秀な魔法」、2等は「功績や並外れた努力」、3等は「我々の知識や余興の蓄積への貢献」に対し授与される。
 このような誰もが憧れる賞にはつきものだが、特に高い等において、魔法省のお気に入りがマーリン勲章を受け取ることが我々が思っているよりも頻繁にある。アルバス・ダンブルドアの、闇の魔法使いグリンデルバルド打倒に対するO.M.(1等)の受賞に異議を唱える者はいなかったが、多くの人が高名と呼ぶには至らないと考えていた魔法省大臣コーネリウス・ファッジが自身にO.M.(1等)を与えた際には、魔法社会でかなりの不満が囁かれた。その他の最上等に値しない受賞者にはシリウス・ブラックの祖父であるアークトゥルス・ブラックが含まれ、魔法省に膨大な金額を貸したことで受賞したと考えられている。


著: J. K. Rowling/訳: MORE 4 JP

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