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ボーバトン魔法学校

Beauxbatons Academy of Magic

 ボーバトン魔法学校はピレネーのどこかに存在すると考えられており、訪問したことのある者が言うには、息を呑むほど美しい宮殿が山の中から魔法で造られた格式高い庭と芝生に囲まれている。ボーバトン魔法学校の生徒は圧倒的多数がフランス人で、スペイン、ポルトガル、オランダ、ルクセンブルク、そしてブルガリアからも多くの生徒が来ている (ボーバトンもダームストラングもホグワーツより生徒数が多い)。ニコラスとペレネレ・フラメルが若い頃ボーバトンで出会ったことから、この権威ある学校の素晴らしい城と土地は、一部が錬金術によって生み出された金で賄われていると言われている。学校の広大な敷地の真ん中にある壮大な噴水は癒しと美化の力を持つとされ、2人の名前がつけられている。

 ボーバトンは常にホグワーツと友好関係にあるが、トライウィザード・トーナメントのような国際試合では健全な競争関係にある。同トーナメントでは、ボーバトンが62勝、ホグワーツが63勝している。

 フラメル夫妻以外のボーバトンの有名な出身生徒にはトレフル=ピケ公ヴァンサンがおり、彼は隠蔽呪文を自分の首に使用し、すでに首が切断されたように装うことでフランスの恐怖時代を逃れた。リュック・ミルフィーユは悪名高いパン屋で、マグルに毒を盛っていた。フラー・デラクールは世界的に有名なホグワーツの戦いに参加し、フランスとイギリス双方の魔法省からその勇敢さを称えて勲章を表彰された。校長のオリンプ・マクシームは (本人は断固として否定するが) 半巨人であり、才能がありエレガントで疑いようもなく畏敬の念を抱かせる女性だ。


著: J. K. Rowling/訳: MORE 4 JP

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