ゴースト
Ghosts
ハリー・ポッターの世界では、ゴーストは生の世界にとどまり続ける亡くなった魔女や魔法使いの透明で3次元の面影である。マグルはゴーストとして戻って来ることはできず、賢明な魔女と魔法使いもそうすることは選ばない。次の局面に進むことを拒むのは、それが恐怖、罪の意識、後悔の形態であろうと、物質的世界への公然的な執着であろうと、「未練」を抱えた者達である。
この世の虚弱な幻影となることを選んだことにより、ゴーストが体験できることには限界がある。身体的な喜びは残されておらず、知識と見た目は生きていた頃のままであるため、昔の憤り (例えば、中途半端に首を切断されたことなど) は何世紀も心に疼く。このため、ゴーストは全体的に気の毒な存在である傾向がある。彼らは特に、多くの人が虜になるある話題に関して期待外れである。ゴーストは死ぬのはどのような感じなのか実用的な答えを返すことはできない。なぜなら、彼らは死の代わりに命よりも貧弱な存在となることを選んだからである。
ゴーストは自分自身や物体に損傷を与えることなく固体の物質を通り抜けることができるが、水や火、空気は乱れる。ゴーストの付近では急激に温度が下がり、一箇所に集まっているとより温度の低下は激しくなる。彼らが現れると炎も青くなる。ゴーストの一部か全身が生き物を通り抜けると、氷水に飛び込んだかのように凍えるような感覚がする。
魔女と魔法使いは、マグルの言うところの超常現象にずっと敏感であり、マグルが幽霊の出る場所で寒い、または「気味が悪い」と感じるだけでも、魔女と魔法使いは明確にゴーストが見える (そして聞こえる) だろう。マグルがはっきりゴーストが見えると主張すれば、それは a) 嘘をついている、b) 魔法使いがひけらかした−そして目に余る国際魔法機密保持法の違反行為のどちらかだろう。